家はゴタゴタ

娘は思春期、義父は認知症、本人は無職、どうすれば

無駄話ばかりの訪問看護。雑談しかしないけど必要なの?

訪問看護の訪問

 

 

月曜日、朝9時45分。

 

玄関のピンポンが鳴るより先に、玄関の外の気配にトイプードルがキャンキャン吠え始める。

 

自分の部屋から2階の玄関へ出向き、2つの鍵を開け、ドアを開けると、2名の訪問看護スタッフの姿がある。

 

いらぬことにトイプードルまでが2階へ駆けあがってきてキャンキャン鳴き、必ずウレション(犬が嬉しくて小便もらす)をし、お客さんの顔を確認したあと満足し、1階へおりていく。

 

「どうぞ」といい、訪問看護スタッフへ家へ入るよう促す。

 

ぼくは仕方なしにティッシュペーパーをとりにリビングに戻り、玄関に戻りウレションを拭く。

 

訪問看護ステーションからは、必ず40代以上のオネーサマが2人組でいらっしゃる。

 

22才代以上25才未満のオネーサマがお越しになることは決してない。

 

訪問看護師「あら、リビングのカーテンが変わってますねー」

 

ぼく「ん?そうでしたっけ?」

 

訪「あらら、植木鉢が増えてますねー」

 

「ん?そうでしたっけ?」

 

リビングの植木鉢


女性ならではの目で毎週玄関、廊下、リビングをチェックされるため、住民のぼくよりインテリア事情に詳しい。

 

ガラスのコップ3つに冷蔵庫から冷たいお茶を注ぎ、お盆にのせて、ソファーに座っている40代以上の2人の前に差し出す。

 

「どうぞ」

 

そして会話が始まる。

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無駄話ばかりの訪問看護

訪「そういえば!先週いわれた、アブラムシの退治法やってみましたよ。
銀紙を植木鉢にかぶせておくやつ」

 

「どうでした?」

 

「アブラムシがぜんぶいなくなりましたよ、すごいですねー」

 

「そうですか、それは良かった」

 

「今日は髪を上げてないんですね。メガネだし」

 

「ああ、どこにも出ないですから。
ワンデイなんで、コンタクトもったいないんですよ」

 

「そういえば!この間のレモン水、美味しかったので家でもやってみましたー」

 

「妻に聞いたら、やはり国産レモンの輪切りでした。
外国産は農薬が怖いですものね」

 

「ですよねー。
朝ごはんはちゃんと食べました?」

 

「ええ、いつものパン2つと玉子焼き」

 

朝ごはんのパン

 

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「お昼は?」

 

「シリアルを食べるかと」

 

「よくそれだけで足りますね~。
うちなんか、昨日はヤキソバとラーメンですよ」

 

「炭水化物オン炭水化物ですね。
よくそんなに食べれますね」

 

「いやー、腹減るから。
よくシリアルだけで済みますね」

 

「どうせ働いてないですから・・・・・・」

 

こんなふうなやり取りが延々と1時間続く。

 

そして頃をみはからい、訪問看護40代のオネーサマはカバンから体温計と消毒綿を取り出す。

 

体温計を消毒し、話しながらぼくに手渡す。

 

ぼくは話しながらわきの下へ体温計を差し込み、体温を測る。

 

「36度6分」

 

体温計の次にカバンから血圧計が出てくる。

 

訪問看護40代のオネーサマは話しながら血圧計をぼくの腕に巻き、話しながら血圧を測る。

 

訪問看護の血圧計


115の85。90

 

そう、もう一人の訪問看護のオネーサマに告げ、血圧計をしまう。

 

もう一人のオネーサマはそれを書き込んでいる。

 

次は注射が出てくるんじゃないかと思うくらい、どんどん出てくる。

 

最高血圧115、最低が85、脈拍が90で、血圧は低いが脈が速いらしい。

 

脈が速いのは運動不足のせいだ。


と、いう、1時間が毎週繰り返されるのだ。

 

ぼくの場合、訪問看護は本当に必要なの?

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訪問看護とは

公益社団法人日本訪問看護財団ホームページより

www.jvnf.or.jp

【長いので抜粋・引用・略】

 

訪問看護とはどんなサービスか?

・看護師が家に訪問して、病気や障がいに応じた看護を行うこと。健康状態の悪化防止、回復。
・主治医の指示で、医療処置も行う。自宅で最期を迎えたいという希望に沿った看護もあり。

 

訪問看護は、どんな看護があるのか?

・健康状態の観察
・病状悪化の防止
・生活の相談
・リハビリ
・点滴や注射などの医療
・痛みの軽減、服薬管理
・緊急時対応

 

と、いうことらしい。

 

身体障害の場合、掃除をしたりお茶碗を洗ったりすることもある

 

上記のような病気や障害が重い人、看護・介護が要る人にはとても助かる仕組みで、そういう人には訪問看護は本当に必要だと思う。


訪問看護に頼らざるを得ない部分があるかもしれない。

 

週に1回どころじゃなく、週3回とかもある。

 

看護師

 

ただ、ぼくの場合はうつ病アルコール依存症で、うつの波はあるものの、酒さえ飲まなければ健康で問題ないのだ。

 

うつは雑談じゃ治らない。

 

訪問看護は本当に必要なの?

1回目の退院時に訪問看護をつけられ、来る日も来る日も雑談ばかりだったので、これは要らない、と思った。

 

本当に雑談ばかりで、「壁に貼ってある可愛いシールはどこで買った?」だとか「今日は冬休みなのにお子さんいないんですね」だとか「クリスマスツリーは邪魔ですよね、うちも出してませんよ」という具合に、本当に雑談ばかりなのだ。

 

2回目の退院時に


訪問看護はいらんです。雑談ばっかりだし、これでうつ病アルコール依存症が治るわけじゃなし」


と主治医に言ったところ

 

「その雑談が重要なんです!」

 

と言われ、またむりやり訪問看護をつけられた。

 

ぼくとしては「自立支援手帳」で診察料も薬代もすべて広島市が払ってくれているため、これ以上広島市に迷惑かけたくないのだ。

 

訪問看護は本当に必要なのか?

 

病院のポイント稼ぎに思えるのだが?

 

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ひとりだけ喜んでいる

ところが、ひとりだけ喜んでいる人がいた。

 

「あー、あした訪看の日ね!」

 

と、喜びいさんで掃除にとりかかる嫁。

掃除


訪問看護は助かるわ。週に1回、部屋がキレイになるのよね」

 

訪問看護の前の日を掃除日に決めているらしい。

 

いつもガチャガチャしてるのだが、当日はまるでモデルルームのようなリビングになるのであった・・・・・・

 

無駄話ばかりの訪問看護。雑談しかしないけど必要なの?まとめ

 

精神障害(ぼくの場合はうつ病アルコール依存症)の場合、訪問看護は雑談を通してその患者の状態の良し悪しを観察し、主治医に報告したりするそうです。

 

アルコール依存症の場合は、訪問看護が酒を飲んでいないかをチェックします。

 

精神障害でも1人暮らしで症状が重い患者は、週に何回も訪問したりするそうです。

 

 

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