高齢者夫婦のつらい悩みと困ったこと
高齢者夫婦のつらい悩み
最近、年をとり、元気がなくなってきた。
身体の元気もなくなるが、下半身の元気もまるでない。
嘘のように元気がない。
若かりし日のように、そそり立つことまるでなし。
そして、そそり立つ状況になることもまるでなし。
朝、たまにそびえ立っていると、なんだかとても嬉しい。
若返ったようで嬉しい。
朝、なにもないと、なんだか悲しい。
さらに年取ったようで悲しい。
毎日のようにいきり立っていた若かりし日が懐かしい。
妻はバリバリ働いているが、ぼくは年金暮らしとなり、ほぼほぼ高齢者となってしまった。
額のあたりに白髪も出てきた。
髭にも白髪が混ざってきた。
下のほうは怖くて確認できないでいる。
高齢者夫婦の困ったこと
夫婦ふたりとも、ほとんど運動していない。
妻は昔バレー部だったらしいが、四半世紀前である。
ぼくのほうもジムに通っていたが、入退院を繰り返して、ここ2年くらい運動たる運動をしていない。
それゆえふたりとも、お腹に脂がついてきた。
お腹が成長してきた。
身体の成長は30年前に止まっているのに、お腹だけは成長している。
脳みそのほうはどんどん老化しつつあるのに、お腹だけは進化してきた。
ぼくのほうは進化し始めで、つまむと5センチくらい。
嫁さんのほうはすでに十分成長、成熟しきっており、それをつまむことができないくらいに膨張し、増大し、ふくれあがり、25センチくらいは脂の層ではないかと思える。
高齢者夫婦の悩み
まず、人の名前が出てこなくなる。
「そういえば、あの人。」
「誰?」
「あの人よ、あれ、あのさ」
「どの人よ」
「だから、あれ、あの映画に出てた人」
「あの、とか、あれ、じゃわからん」
「だから、あの映画の主人公よ、脇役の女優さんが、あの人で」
「あの、あの、ばっかりでぜんぜんわからん」
意思の疎通がまったくできない。
顔は浮かび、名前はのどまで出かかっているのにのどでつっかえ、誰かに言われるまで名前が出てこない。
そしてなんと、文章もそうなってしまうのである。
たらたらっと文を書いて、ここぞ、という時に表現が出てこない。
ここまで周到に用意して、ここまで準備万端に話をもってきて、この文にあの表現さえ埋めこめば文章は完成するというのに。
あの表現が出てこない。
ええと、あの表現。
ええーと、あの単語。
えええーと、あの熟語。
あれ。漢字2文字でなんていうんだっけ?
となる。
知っている、「あの」熟語が出てこない。
「コトバンク」などで検索して同意語を必死に探す。
まどろっこしいったらありゃしない。
高齢者は歩けない
ふたりとも歩けない。
妻はは6時間とか8時間とか立ちっぱなしのオペ看なので、加齢と自重で足がやられて歩くのがとても遅い。
ぼくは以前出したこんな状態にやられてしまい、家でもびっこを引いている。
車はスーパーの入口付近に止め、なるだけ歩かない。
なるべくエスカレーターを使い、できる限りエレベーターを使う。
文明の利器をすべて利用する。
地下道の階段なんか昇ると、ふたりともほうほうの体である。
文明の利器がないと、行政にぶち文句を言う。
家にはエスカレーターがないため、買い物袋なんかを持ちながら2階の自宅に上がると、やはりほうほうの体である。
高齢者は近くが見えない
そして、スマホが見えない。
以前はしっかり見えていたスマホ画面が、ぼやけてしまう。
ぼくは視力0.01のド近眼。
近眼の人は老眼になりにくいという話を聞いたが、まったくの嘘八百だった。
普段はメガネかコンタクトレンズなのだが、度がきついコンタクトだと、スマホを30センチ、いや40センチくらい離さないと見えない。
40センチ離してもまだぼやけるので、さらに50センチに離すと、こんどは近眼のためぼやけて見えなくなる。
近くも遠くも見えない。
そしてスマホを見た後、急にテレビを見ると、これまたピントが合わない。
テレビ画面がぼやけたままなのである。
ピントが合うのに2秒くらいかかるのである。
高齢者初心者ですでに老いを感じ、こんな感じなのだ。
高齢者中級者、高齢者ベテランともなればもっと酷いのだろう。
上記の症状に加え、肥満、高血圧、高血糖、骨粗鬆症、関節痛、白内障、難聴、認知、総入れ歯などが一斉にが襲ってくると思うと、もう末恐ろしくてたまらない。
まとめ
とりあえず、ハズキルーペだ!
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