熟年夫婦が手をつなぐことはない!2人はまるで後期高齢者な話
熟年夫婦のお出かけ
久しぶりに、嫁さんと、街中に出た。
車でお出かけした。
子供なし、婆さんなし、犬なし、その他生き物なし、2人きり、のお出かけだ。
こういうのは何年ぶりだろうか。
どこかのパチンコ屋で飲みながら打ち、酔っぱらってスーツの上着と家の鍵を忘れて探しに行った10年ぶりか。
いや、免許を入れないと買えない酒の自販機で酒を買って免許を忘れ、警察署まで取りに行った15年ぶりくらいかもしれない。
なぜ街中にお出かけしたのかというと。
通ってる障害者就労支援施設(障害者の職業訓練校みたいな所)でPTC、三者面談を行うためだ。
ぼくは
「48にもなって子供じゃないだから、そんなの必要ない、やらなくていい、無駄だ!」
と、ジタバタとだだをこねたにもかかわらず、施設のほうが勝手に嫁の携帯にアポ取って、勝手に今日に決めたらしいのである。
じつに卑怯なやり方である。
熟年夫婦がマクドナルドへ
時は昼まえ。
嫁さんがめずらしくマクドナルドの割引広告を持ってきており、マクドナルドで昼食べよ、ということになった。
もう50近い熟年夫婦が女子高生のメッカ、マクドナルドに行こうというのである。
新商品
「マックシェイク4種のベリー」
が飲みたいそうである。
マクドナルド公式ホームページより
まるで女子高生だ。
嫁は5日前、47歳にもなった。
女子高生の3倍も重ねているのに、である。
マクドナルドも久しぶりである。
割引チケットには、朝使えるもの、昼過ぎでないと使えないもの、単品割引、セット割引といろいろあり、やたら複雑であった。
うちはファストフードはセットにすると高いのでセットにしない単品注文至上主義である。
店内は嫌なので、ドライブスルーで単品のバーガーとポテトを頼んだ。
「チキンフィレオバーガー2つとポテトMください!」
と、嫁が助手席から叫んだ。
黒いスピーカーは「セットがお得ですよ、セットになさいよ」
とおもむろにセットをお勧めしてくる。
セットがどれだけお得かを説明してくる。
マクドナルド公式ホームページより引用
どれだけマクドナルドが儲かるかは説明しない。
熟年夫婦は、ばっさり断って単品にする。
黒いスピーカーはなんだかガッカリしたようだった。
嫁「それと、マックシェイク4種のベリーM1つ」
スピーカー「はい、マックシェイク4種のベリーM2つですね?」
「いいや、1つ!」
スピーカー「はい、2つですね?」
「ちがう、1つ!」
スピーカーとの意思の疎通がまったくできない。
熟年になると、ロレツまで怪しいようだ。
ドコモから最近、
「dポイントが22000ポイント溜まってますが、2000ポイントが今月で失効します」
旨のメールが毎日来る。
今まで相当数の2000ポイントを失効したが、今回は初めてdポイントを使ってみた。
嫁さんが出したdポイントカードで会計が一瞬で済んだ。
簡単だった。
しかしマクドナルドは安すぎた。
あと1000ポイント使わないといけない。
熟年夫婦が就労支援施設に赴く
話は戻る。
就労支援施設のほうでは、いつも何やるのかというと
・エクセル、ワードなどのパソコン訓練
・セルフモニタリング、ストレスコントロールなどの講義
・グループ作業
・履歴書、職務経歴書の書き方、添削
・面接練習
などなどである。
ぼくは今でこそ引きこもりであるが、これでも25年以上4社以上サラリーマンとして勤めてきたので、「面接練習」以外の授業内容はもうなんていうか、ぶっちゃけ物足らない。
どちらかというと「発達障害があり今回初めて就職するため頑張っている25才男の子」向けの易しい内容なのである。
1回行くと1000円以上取られる。
生活保護や世帯年収が低い人は無料だが、うちは嫁さんが年収800万とかなので、金を取られてしまうのだ。
エクセル・ワードは家でできるし、唐橋ユミとはしゃべれないし、不要な講義を聞きにいくのに毎日1000円以上取られてはたまらない。
ブログ書いたり副収入の模索をしてたほうがマシである。
1000円以上払って不要な講義を聞くより、1000円稼ぐことを考えていたほうが有益である。
なのでここ最近、何回かサボっていた。
そしてサボりすぎた。
そして施設は、ぼくが不登校の問題児だと決めつけ、保護者に直接アポが取られたのである。
保護者とともに施設に行くと、少し待たされ、会議室に通され、当方2名、先方センター長および女性担当者の2名で問題不登校児の今後の施策が話し合われたのであった。
なんとメンドクサイことを。
主な内容としては・・・・・・ 忘れた。
長いんだもん、1時間。
微かに覚えているところを言うと
「期限が来年3月までなので、時間があまりないです」
この施設を使えるのが2年間なのだが、途中大酒飲んで入院してるので、無駄に4か月ほど飛んでいるのである。
「職種的にはどんな職種がいいですか」
現場系はちょっとキツイので事務職か、プログラミング系を。
できればWeb系を、手取りで10万円代の後半、20万近いと嬉しい。
Webはイントラ(社内だけのネット)系はLinuxでApache設定してPerlなんかで組めるのだが、はてなブログやワードプレスのような外向けが苦手なのだ。
プログラマー → システムエンジニア → プロジェクトリーダー → 営業SE
と会社を務めてきて、辞めて、また最初のプログラマーに戻るのは嫌だが、これはもう仕方がない。
「Web系は最近どんどん安くなってます」
「事務系も安くて、手取り12~13万円くらいです」
うーん安い・・・・・・どうせならWeb系で。
その技術を趣味の方にフィードバックするので。
「最近、VRを開発している会社があるので、そこに実習に行きませんか」
VRですか、面白そうですね、いきます、いきます。
「じゃ、主治医に許可とってからになりますね」
またまたメンドクサイことを・・・・・・。
こんな感じであった。
その後センター長と保護者は別の部屋にいき目の届かない所でアレやコレやと何かをイチャイチャと行い、保護者と子は離れ離れにされ、子と担当スタッフだけのプラン作成となった。
(プラン:老人介護でケアマネが作成するケアプランのようなもの)
全1時間半にわたる不登校問題児への詰問、叱責、糾弾が終わり、やっと開放された。
そして熟年夫婦は広島の本通りを歩いて駐車場に向かうのである。
熟年夫婦が手をつなぐことはない
ところで、ぼくは足を痛めているので、早く歩けない。
どこを痛めているかというと。
汚い写真なので、お食事中の方は申し訳ありませんがお食事を後にしてください。
ほうら汚い。
これのどこが問題かというと。
普通、運動する時、身体を支えるのに足の裏3点に重心がかかりますよね。
後方にふんばる時はカカトのほう。
前方に蹴りやパンチを出すときはつま先のほう。
サイドステップは小指側とか。
空手やキックをするときは裸足なので、ボクシングもついでに裸足でやっていた。
すると、足の3点+親指に重心が集中するので、大きなマメのような固い部分がそこにできる。
もうカチカチで、海岸の岩場でも平気で歩けるほどだ。
しかし、最近3年くらい運動たる運動をしていない。
足の裏に圧力がかかることがない。
すると、カチカチだった部分の根元のほうがヤオヤオになってしまった。
すると、なぜか歩くと痛い。
びっこ引くくらい痛い。
杖が欲しいくらい痛い。
精神障害者でもあるが、身障者にもなってしまった。
駐車場までの1キロが痛い、遠い。
嫁さんのほうは、というと。
身長167センチなのだが、体重8*.*超えでぼくより重い。
オペ看なので一日中立ちっぱなしの立ち仕事。
8*キロを支え続けた足がもう、悲鳴をあげている。
熟年夫婦は手はつながないが、お互いに介助が必要であった。
しかし、恥じらいがあるのか、熟年夫婦が手をつなぐことはなかった。
ぼく「ふうふう、痛い痛い、やれやれ」
嫁「ちょっと待って、ふうふう」
「わかった、ふうふう」
「やれやれ、ふうふう」
もはや後期高齢者の夫婦である。
後期高齢者の徘徊である。
その後期高齢者の女性のほうが、
「ああ、そうだ、ナナが肩掛けカバン欲しいって言ってたんだった。
最近、リュックだと背中が暑いんだって。
パルコの無印に買いに行っていい?」
「ええ!?逆方向じゃん!まあいいけど。
痛い、痛い。ふうふう」
後期高齢者の男性のほうは瀕死である。
ナナにはついこの前、2万円近くするデイバックを買い与えたばかりである。
デイバックは背中が暑いのはあたりまえだ。
この娘のワガママにはついていけない。
後期高齢者がパルコの無印良品へ
後期高齢者の2人は、今来た道を引き返し、パルコのほうへ向かったのであった。
パルコ7階の無印良品へ到着した。
女性のほうはカバンを探しに行き、男性のほうは「疲れたら座ってください」と設置してある四角いソファー状に腰かけた。
目の前は小さい子用ブースになっていて、2歳くらいの男の子とお母さんがおもちゃで遊んでいた。
目の前には本棚があった。
無印良品はいつの間にか本屋になったようだ。
ニトリに家具の座を奪われて、本に手を出したか。
はてなブロガーのどなたかが推薦していた絵本もあった。
この絵本が気になった。
開いてみると
「コウモリのウンコ」
「小魚のウンコ」
「氷のウンコ」
と、単に「コ」、というか「ウンコ」が永遠に続いていた。
「チ〇コウンコゾーン」のお子ちゃまなら喜ぶかもしれない。
(チ〇コウンコゾーン:お子ちゃまが、「チ〇コ」「ウンコ、ウンコ」とお下品な言葉を使っては喜びまくる3歳~5歳くらいの年ごろのこと。高名な学者のぼくが名付けた)
隣に「おならしりとり」という絵本もあったが、開く気になれなかった。
女性のほうはカバンが見つかったようだ。
また後期高齢者2人はふうふう言いながら歩き、痛い痛いといいながらエレベーターで降り、またふうふうと本通りを歩き、車に乗り込み、やっと痛みから解放された。
車に乗ってしまえば怖いものなし。
スイスイと無事に家路につきましたとさ。
(了)
まとめ
熟年夫婦が手をつなぐことはなかった。
しかも後期高齢者気分を味わえた。
これからは高齢者を大切にしよう。
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