うつ病とアルコール依存症ですが、人間です。

うつ病、アルコール依存症とは? 精神病院に入院治療、症状が治らず家庭崩壊寸前です。 しかし頑張れば人間、なんとかなるものです・・・かな?

人ごとじゃない!うつで人生2度も転落しました(3)

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(つづき)

酔いついでに、バーの一番奥の女性に声を掛けた。

ストレートの黒髪器量は感じの良い女性。

何を話したかはもう覚えてないが、いつも週末に来るらしい。


むこうはこちらの顔は知っていた。

なぜならぼくが、いつもカウンターで独りさびしげに飲んでいたから。

いやでも目に付いたらしい。

少し話をしたが、その晩は何もなかった。


―――――


あい変わらず毎日、無表情の能面顔で出社し、定時をこえるとバーで酩酊するまで酒をあおる。

またバーで独りでやっていたら、ふたたび、奥に彼女が目にはいった。

酔いついでに席をたち、その娘と話をしにいった。

その晩、キスをした。


―――――


その娘を、なんとなく家に招いたり、あっちの家にいったり、そんな仲になった。

少しずつ、「楽しい」という感情を思い出してきたように思える。


ところが。

会社で、なんだったか忘れたが、酷い言われようをした。

重いうつ状態の僕の心は、それに耐えられなかった。

会社にいく気力が、プツッと音をたてて途絶えた

生きていく気力も途絶えた


「この世に生きていてもしょうがない」


そんな考えがふと芽生え、膨張し、増幅し、いっぱいになり。

「消えてしまいたい」

そう思いはじめ、そう結論をだした。

 

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著作権 足成サイトより


そして、決心が変わる前に行動した。


一晩、10錠飲んでいた睡眠薬

これを2週間分取り出した。

目の前にならべた、10何シートかの睡眠薬

全部で140錠

シートのひとつぶひとつぶを片っぱしからあけ、口に放り込み、ジンで、のど、食道 、胃へと流し込んだ

ここまで来たら、後戻りできない。


飲み終わったあと、ふとんで正座し、合掌した。

「今まで28年間、生きさせてもらえて、ありがとうございました。

いまからそちらの世界へ参ります。」

誰に言ったわけでもないが、そう、ケジメをつけたかったのだろう。


彼女に電話をかけ、

「短い間だったけど、楽しかった。ありがとう」

と言い、一方的に切った。


今考えると、なんと無責任な、と思う。

うつ状態と酩酊の人間には、常識的な判断ができなかった。


これで楽になる。

2年といくばくか、苦しんできたうつ病から解放される。

生きていてもしょうがない、この世から消えて無くなる。

やっと安堵して、ふとんをかむりった。


思考、意識はそこで途絶えた。


―――――


次の朝。

目覚まし時計の音で、目が覚めた。


あれ。死んでない


なんということだ。

睡眠薬140錠飲んだのに。

生きている。

 

これはどういうことだ。


すこし考え、こういうことだと気が付いた。


「そうか、主治医は、『うつ病患者が睡眠薬で自殺にはしる』 のは想定内」

そこまで考慮して、いっぺんに全部飲んでも死なないような処方をしていた。

唖然とした。

 

とにかく、死んだはずが生きている

これは困ったことになった。

まずは会社に電話して、今日から休職する、と伝えよう。

電話をとり、番号を押すと、総務課の女の子がでた。

「おあおうごわいあう」

あ、ロレツがまわらない。

まったく子音が発音できない。

どういうことだ。

死にはしなかったが、たぶん睡眠薬140錠のせいで、身体じゅうの運動機能が麻痺していたのだろう。

「うみまえん (すみません)、う、きゅう、きゅううおくあせえくらはい (休職させてください) 」

うまく伝わったかどうだかわからない。

が、なにかおかしい事になっている、とは伝わっただろう。

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