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うつ病とアルコール依存症ですが、人間です。

うつ病、アルコール依存症とは? 精神病院に入院治療、症状が治らず家庭崩壊寸前です。 しかし頑張れば人間、なんとかなるものです・・・かな?

精神科再入院(25)…塀の中の盆踊り大会

(つづき)

 

 

 

 わが精神病院で、盆踊り大会が開催された。

 

まだ夏の日差しが照りつける、8月の盆の時期であった。

夕方6時に運動場に集合、という。

 

 

閉鎖病棟から出ると、まだ陽は高くじりじりと肌をやきつけた。

何ヶ所かある運動場の出入り口には、患者が脱走しないよう、腕っぷしの強そうな看護師が見張り番として張り付いていた。

 

そこへ、各病棟から出てきた患者たちがワラワラと集合してきた。

 

閉鎖病棟に何ヶ月、何年も入院している患者たちである。

足元はおぼつかない、目は宙をただよい、あるいはまわりを睨みつけている。

 

猫背で前かがみ、腹はポコンと飛び出し、顔を前につきだして手はだらんと垂れ下げたような歩き方の患者たちが、じりじりと何十体も歩いてくる。

 

まるで墓場からはいずりでてきたゾンビたちだ。

 

 

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著作権 anibuサイト 記事と写真とはまったく関係がありません

 

 

各病棟のわりとまともなそうな患者が、中央で白いプラカードをかかげていた。

 

プラカードには「○1」「○2」「○3「○4」「○5」「デイ・ケア」などと記入されており、患者は病棟ごとに2列に並んだ。

 

ざっと400、500体の精神病患者たちがずらりと整列した。

 

ゾンビのような患者たちが数百体もうごめくと、USJのハロウィン・ホラーナイトも真っ青な恐怖感だった。

 

もちろん、僕もその中にいる

 


何ヶ月ぶりに外の空気を吸った患者も多いのだろう。

 

いささか興奮気味な人も多く、知り合いと楽しそうに会話をしたり、別の病棟と会話をしたり、ぶつぶつと独り言を言ったり、あるいはじっと無言で黙っている患者もいた。

 


急に、遠くから女性の叫び声があがった。

 

その方向に目をやると、50代くらいの女性がわめきながら発狂していた。

 


すぐに3、4人の看護師たちが取り囲み、彼女は取り押さえられた。

 

用意された車椅子に乗せられ、すぐに退場していった。

 


そんな光景には誰も目をくれず、やがて院長先生の挨拶が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

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