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うつ病とアルコール依存症ですが、人間です。

うつ病、アルコール依存症とは? 精神病院に入院治療、症状が治らず家庭崩壊寸前です。 しかし頑張れば人間、なんとかなるものです・・・かな?

精神科再入院(11)…禁断症状を耐える

 

 

 

(つづき)

 

 

隔離病室で、点滴を打たれた。


すぐに看護師が、たのんだ精神安定剤と水をもってきた。

 

すぐ効くように、白い錠剤を噛み砕いて水で流し込んだ。

にがい。

 


横になった。

 


白っ茶けた天井を見ていた。

 


しばらくすると、安定剤のせいか、いくぶん気分がやわらいだような気もするが、薬名を聞き忘れた。

 

プラセボ効果かもしれない、とも思った。


とにかくこの強烈な恐怖感不安感は耐えがたかった。

 

身体はあいかわらず震え続け、びっしょりと汗をかいている。

 

逃げる方法はないかと焦っているうちに、以前、何かの本で読んだことを思い出した。

 

「脳内革命」という本だったと思う。


ある方法で、βエンドルフィンという脳内ホルモンを自ら分泌し、リラックスさせることができる、と書いてあった。

 

その方法は「複式呼吸」だった

 

複式呼吸を続けると、脳内でβエンドルフィンという物質が分泌され、リラックスできるのだという。

 

βエンドルフィンは、ヘロインなどの麻薬よりもずっと強い快楽効果があるとも書いてあった。

 

天井を見つめながら、お腹を両手で押さえ、複式呼吸をずっと繰り返した。

 

呼吸に集中していて、いつのまに時間が過ぎたのだろう。

 

とつぜん「晩ゴハンです。デイ・ルームにお集まりください」と、天井のスピーカーが言った。

 

鍵が開けられたのでドアを開き、デイ・ルームへと歩いた。

 

各病室から、ぞろぞろと死人のようなヤツらが出てきた。


デイルームには、テーブルに食事と名前の書いたネームプレートが置いてあった。

 

自分の名前が書かれた席へつき、黙ったままメシを喰った。

 

死人たちは、誰もしゃべらなかったように思う。

 


メシが終わると、テレビが点いていたのでニュースを見た。

 

目はテレビを見ていたが、アナウンサーが話すニュースは、なにも頭に入ってこなかった。

 

僕の脳は、光、音としてのみテレビを認識していた。

 

情報として、それが発する内容を理解できなかった。

 

画面のアナウンサーが口を開閉する。

 

それと同時に太くハッキリとした音が聞こえてくる。

 

その光と音は、目と耳を通して脳を通過し、後ろから出ていった。

 

まだ6時にもなっていなかった。


しばらくすると「各自、部屋に帰りなさい」と命令され、自分の部屋にもどった。

 

また「ガチャン」と音がして、鍵を閉められた。

 


またひとりになる。

 

また恐怖感、不安感が襲ってくる。

 

手足も震えている。

 


横になり、複式呼吸をしながら、夜になるのを待った。

 

なかなか、窓が暗くならない。

 

そりゃそうだ。

 

6月末だ。

 

7時を過ぎてもまだ外は明るい。

 

心のなかはなのに。

 

 

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著作権GIGAZINEサイトより

 

 


意識があると辛いばっかりなので、睡眠薬をもらい横になった。

 


そのまま2時間か3時間か過ぎたように感じたが、意識はぜんぜんなくならなかった。

 

睡眠薬を追加してもらった。

 

 

気がつくと、真っ暗だった。

 

眠ってしまったのだろう。

 

手もとに時計がないため、何時なのか、さっぱりわからない。

 

鉄格子の向こうの曇りガラスが、ほんの少しだけ青く染まった空の色をにじませていた。

 

朝かな、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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